『民法総則〔第9版〕』

 民法総則の代表的基本書の改訂版が出た。

 能見先生によるはしがきの一節に強く共感したのは、少し前、川島武宜先生の民法総則を読み直して多く学びを得た気持ちになっていたからであろうか。

 

民法総則 <第9版> (法律学講座双書)

民法総則 <第9版> (法律学講座双書)

 

「条文の解釈や事例の解決方法の説明が重視される傾向のある最近の教科書において、こうした民法の基礎であったり、民法の淵源とでもいうべき問題がだんだんと居場所を失う傾向にあるのは寂しいことである。」 

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民法総則 (1965年) (法律学全集〈17〉)